私事で恐縮ですが、本日49歳の誕生日を迎えました。
49歳という年齢を迎えた今、
不思議と「これまで歩んできた人生を言葉として残していきたい」という気持ちが芽生えています。
昨年ブログを始めたものの、気づけば一年以上更新が止まっていました。
でも今日という節目だからこそ、もう一度、この場所で自分の想いを綴っていこうと思います。
私はウェディング業界に入り、気づけば今年で20年という月日が経ちました。
この20年間、たくさんのご新郎ご新婦と出逢い、たくさんの結婚式を創ってきました。
ウェディングプランナーという仕事に出会う前の20代の頃の私は、
今振り返ると、若さだけでなく、全てにおいて幼かったように感じます。
考え方、生き方、行動を含めて、物事を安易に捉えており、
地に足がついていない、ふわふわした生き方をしていたと思います。
しかし29歳でウェディング業界に入り「地に足をつける」ことを学びました。
私が人としてここまで大きく成長できたのは、ウェディングプランナーという仕事のおかげです。
もちろん、全てが順調だった訳ではありません。
20年の経験の中で、大きなミスをしたこともあります。
その時は、式場を出てから家に着くまで涙が止まらず、
「何であんなミスをしてしまったのだろう」と、ひたすら自分を責め続けていました。
そのミスが私の中でトラウマとなり、より自分を戒め、自分に厳しく接する出来事になりました。
結婚式の現場は、責任の重さ、ミスや失敗が許されない環境です。
楽しくて、やりがいがある反面、常に心身が緊張状態だった日々でした。
お客様が私を信頼をしてくれていると感じても
「またミスが起こったらどうしよう?」と
頭の中は、まだ発生していないトラブルのことばかりを考えていました。
そんな状態でも、結婚式当日にお客様の笑顔を見ることができ、
「安藤さんがプランナーで良かった」と言ってくださる言葉に救われ、
私はウエディングプランナーを続けることができました。
そして結婚式を通じて、
世の中には様々な価値観や考え方、ご家族との関係性や絆、
ご新郎ご新婦の人生背景があることも学びました。
そして20年の月日と共に、
私自身の「結婚式」に対する考え方も少しずつ変化してきました。
以前の私は「結婚式は絶対に挙げた方がいい」と心から思っていました。
なぜなら「結婚式には人生を変える力がある」と、私は信じていたからです。
実際に打合せの中で、ご新婦から「彼と結婚しても上手くいかない気がする」と
涙ながらに相談されたこともあります。
また準備期間中に喧嘩が絶えず、いつも不穏な空気だったご新郎ご新婦もいました。
でも打合せ期間にご新郎ご新婦にトラブルがあったとしても、
結婚式を終えた後は、必ず「結婚式を挙げて良かった」という、お声をいただきました。
その度に私は「だから結婚式は必要なんだ!」と何度も感じてきました。
でも今は違います。
人にはそれぞれの人生があり、価値観があり、選択があります。
結婚式を挙げることも、挙げないことも、
その人らしい人生の選択なのだと思うようになりました。
結婚式には、何百万円という費用がかかります。
お金が全てではありませんが、結婚式費用のお金があれば、
家の頭金になるかもしれませんし、新婚旅行で特別な景色を見に行くこともできるでしょう。
だから私は、誰にでも結婚式を勧めたいとは思わなくなりました。
その代わり、
「それでも結婚式を挙げたい。」
そう思ってくださるお二人の想いに、
これからも全力で寄り添いたいと思っています。
実際に担当したご新郎ご新婦からは、
「人生で一番幸せを感じました。」
「もう一度、結婚式を挙げたい。」
「準備は大変だったけれど、やって本当に良かった。」
そんな言葉を、たくさんいただいてきました。
結婚式でしか味わえない感情・体験・幸福感があります。
それは、実際に経験した人だけが知る、
【人生の宝物のような時間】なのだと思います。
そして近年は、
ウェディングプランナーを目指す学生への授業や、
企業での人材育成・新入社員教育にも携わるようになりました。
さらに、人の成長に寄り添うために、コーチングも学び始めました。
振り返ると私はいつも、
「もっと成長しなければ!」「期待に応えなければ!」「ちゃんとしていなければ!」
そんな言葉がいつもどこかにありました。
そして、その言葉たちが、いつも私自身を縛りつけていました。
「まだ私は足りていない」「もっと頑張らなくていけない」
そう自分を責め続け、ありのままの自分を受け入れることができなくなっていました。
そんな自分との分離から、私は6年前からメディテーションを取り入れるようになりました。
少しずつ気が休まるようになり、できない自分も認めることができるようになってきました。
そして50歳を目前にした今、「人生の流れを信頼してみよう」と、
不思議な感覚なのですが、そんな気持ちが自然と芽生えてきました。
以前は、
「どうしたらもっと良い結婚式が創れるだろう。」
「どうしたらもっと問い合わせをいただけるだろう。」
そんなふうに、
“自分がどう成長するか”という視点で、物事を考えていました。
ところが昨年末頃から、
「これまで積み重ねてきた経験を、誰のために活かせるだろうか?」
そんな問いへと変わっていったのです。
最初は違和感がありました。
ウェディングプランナーとして20年の歩みの自負もありました。
なので、ウェディングプランナーを辞めたい訳ではないけど、
何となく、別の何かがあるような気がする・・・と。
でも答えがはっきり出ない。
違和感の正体がわからず、モヤモヤしている時間もありました。
しかし自分でも驚くくらい、少しずつ心に余白が生まれ、焦りが少しずつなくなっていきました。
そして見えてきた答えがあります。
私が本当に大切にしたいことは
「結婚式を増やすこと」ではなく、「人生の節目に寄り添うこと」。
人生には、誰にでも節目があります。
結婚だけではありません。
新しい仕事に挑戦するとき。
大切な人との別れを経験したとき。
子どもが生まれた日。
誰かの背中を押す決断をした日。
人生は、節目の積み重ねでできています。
49歳の一年は、
ウェディングプランナーとして歩んできた20年間で、
感じたこと、学んだこと、そして人生を通して気づいたことを、
このブログで少しずつ言葉にしていきたいと思います。
この場所が、
誰かにとって人生の節目で立ち止まった時、
少しだけ前を向ける場所になれたら嬉しいです。
49歳は、私にとって新しい何かを始める一年というより、
「本来の自分に戻っていく一年」。
そんな一年になるような気がしています。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
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