先日のブログで、
「人生の節目に寄り添うことが、今の私が大切にしたいことです。」
と書きました。

その記事を書いたあと、
「どうして私は、その考えにたどり着いたんだろう。」
と改めて振り返っていました。

すると、一つの大きな気づきがありました。

それは、
『人には、それぞれの正解がある。』
ということです。

私はブライダル業界に転職してからは、
この言葉の意味を深く理解することになりました。

だから今、
専門学校の授業でも、新入社員研修でも、
私が必ず伝えることがあります。

それは、

【価値観の違いを知ること】

です。

ウェディングプランナーとして20年間、
たくさんのご新郎ご新婦と出逢い、結婚式を創ってきました。

その中で私が学んだのは、

【人には本当に様々な価値観がある】

ということ。

結婚式ひとつとっても、

・ゲストを200人くらいお招きして、盛大に結婚式を挙げたい
・人前に出るのは苦手だから、家族・親族だけの少人数でアットホームな結婚式をしたい
・一生に一度だから、後悔がないように自分たちのやりたいことを全てやりたい
・ゲストへの感謝とおもてなしをしたいから、自分たちは目立たなくて大丈夫

考え方は違えども、
どのご新郎ご新婦も、結婚式を挙げた後に見せてくれた笑顔は一緒でした。

その時に私が感じたことは「幸せのカタチに正解はない」ということ。

結婚式を挙げたい人もいれば、挙げない選択をする人もいる。
どれも間違いではありません。

それぞれの人生があり、
それぞれの価値観があり、
それぞれの正解があります。

でも社会に出ると、
自分とは違う考え方や価値観を持つ人と出会います。

会社であれば、上司や先輩から仕事を教わることもあります。

時には、「この人とは合わないな」と感じる人と
一緒に仕事をすることもあるでしょう。

そんな時に大切なのは、相手に合わせて自分を失うことではなく、

「あぁ、こういう考え方もあるんだな。」

と、一度受け止めること。
そして『自分の軸』も大切にすること。

ウェディングプランナーになりたての頃、
私の中で「結婚式はこうあるべき!」という考え方が強くありました。

今から15年以上前は挙式でご新婦が入場する時に、
入場した扉のところでお母様にベールをおろしてもらう
「ベールダウンセレモニー」は今ほど主流ではありませんでした。

私としては「ベールダウンセレモニー」はゲストの前で行うものではなく、
挙式前の前室で、家族として最後に過ごす時間の中で、
ご新婦お母様にベールを下ろしてもらい、花嫁支度を整えてもらうものと考えていました。

でも、あるご新婦から
「ゲストの前で母にベールダウンをして欲しい」と言われた時、
正直、私には違和感があり、ご新婦の希望を受け入れたものの、
気持ちとしては納得していませんでした。

また実際に私が、ゲストの前でベールダウンを行った演出を見たことがなかったので、
どんな雰囲気になるのかイメージが湧かなかったことも、原因だったかもしれません。

しかし、結婚式当日に私はチャペルの中から、
入場扉のところで、ご新婦がお母様にベールダウンをしてもらう様子を見守りました。

実際にその演出を見た瞬間、私の考えは変わりました。

このベールダウンセレモニーの出来事は
私に「思い込みや価値観をお客様に押し付けてはいけない」ことを教えてくれました。

それ以来、私はお客様が望むこと、やりたいことは否定せず、
肯定して受け入れることにしました。

でも今振り返ると、不思議なことがあります。

お客様には価値観を押し付けなくなった私が、
自分自身には、ずっと「こうあるべき」を押し付け続けていたのです。

気づけば私は、
「ウェディングプランナーは、こうあるべき」
という理想像を、自分自身に押し付けるようになっていました。

ミスをしてはいけない。
いつも明るくいなければならない。
完璧でなければならない。

そんな「〜でなければならない」が、少しずつ私を苦しめていたのです。

この考え方が私を縛り、自分の理想の姿を追い続けていました。
できない自分を否定し、さらに自分を追い詰め、自分に厳しく接する。
この呪縛から、私は息苦しさを感じるようになりました。

そんな時に、私はある言葉に出会いました。
それは、

『他人にとっては不正解でも、自分の中では正解。』

この言葉に出会った時、少しだけ心が軽くなりました。

本当はおっちょこちょいでミスをする私を、私は受け入れられなかった。
疲れていても、無理やり自分を奮い立たせて、元気な姿を見せ続けていた。
頑張っているのに「まだ努力が足りない」と、自分を認められなかった。

本当の私に自信が持てないから、私は偽った自分で仕事を続けてきました。
そして自分を偽り続けてきたから、当然ですが疲弊もしていました。

でもこの言葉に出会い、

「私はありのままの私として、私の正解を受け入れればいいんだ」

そう思えてから、自分に許可を下すことができ、
自分にかけていた呪縛から、少しずつ解き放たれた気がします。

もっと早くにこの言葉を知っていたら、もっと自分を信じられたかもしれない。

だから私は、
これから社会へ羽ばたく学生や新入社員に、この言葉を伝え続けています。

社会には、たくさんの価値観があります。

だからこそ、
他人の正解を尊重しながら、自分の正解も大切にしてほしい。

私だって、今でも迷うことはあります。
でも、迷うことは悪いことではないと思っています。

大切なのは、
誰かの正解を生きることではなく、自分の正解を探し続けること。

他人の正解を知ることは、自分の世界を広げてくれます。

でも、
自分の正解を信じることは、
自分の人生を歩き始めることなのだと思います。

私も、まだその途中です。

だからこれからも、
誰かの価値観を大切にしながら、
私自身の正解も大切にしていきたいと思います。


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